前回の記事で占春園に残っている東京教育大学の痕跡を紹介しましたが、
その後、占春園を散策していたら奇妙なものを発見しました。
木々に隠れて気が付きにくいかもしれませんが、画像中心から少ししたを見ると
茶色の丸い物に気が付くと思います。そして、その茶色の丸い物は柱にくっ付いていることがわかります。
別視点(右の画像)から柱を見てみると上の方に標識のようなものが付いており、
「火災報知器」と書かれています。
さらに別視点で柱を見てみると別の標識のようなプレートが付いていました。
プレートに書かれている文字を読んでみると
「 注意
火事の時はだれでもこの火災報知器のガラスを破りボタンを押し消防署に知らせて下さい。
~(恐らく"消防署")に通じたら~ベルが鳴ります
みだりに損傷撤去又~(たぶん"は)"正当な使用を妨げ
もしくは虚偽の通報をすると処罰されます
と記載されていました。
人が入ってはいけないように小さな柵が設けられている木々中に
何故、火災報知器があるのかは不明ですが、これも東京教育大学及び、
その前身の東京文理大学時代の痕跡ではないかと考えられます。
調べてみると東京教育大学があったころに、今回の火災報知器辺りには
K館という建物があったそうです。
さらにK館は木造2階建ての建物だったようです。
(筑波フォーラム74号 P15-P18 金野龍一 人生筑波大学と共に)。
火災報知器の手前側は、木々の少ない原っぱになっているのも
昔、建物が建っていたからだと考えられます。
そういったことを考えると、発見した火災報知器は東京教育大学の
名残なのかもしれません。
※地図で表示されている場所はだいたいの位置です。
2021年2月25日追記①
すでにご存じの方もいるかと思いますが、「ご近所 茗荷谷界隈」様へ
火災報知器についてご報告させて頂きました。
加えて、本件の調査のために消防庁や筑波大学などへ問い合わせて頂きました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
2021年2月25日追記追記②
だいぶ前に書いたのですが、この記事を書いた後に火災報知について
解ったことは以下の記事を参照してください。