氷川神社へカタバミと菜の花を見に行った際に、参集堂(舞台の建物)裏に
レンガの壁を見つけました。レンガの壁のある場所からして氷川神社と
隣の土地を仕切るものだと思い、網干坂の方を見てみるとレンガの壁がありました。
氷川神社と網干坂のレンガの壁がどちらも瓦のようなものが載っているため
元々、同じものである可能性が高いと思います。
見つけたレンガの壁は氷川神社から網干坂の上まで続いていたとなると
そこそこ長い壁であった事になります。
ここでこのレンガの壁は氷川神社と"どこ"を仕切るために使われていたのか、
つまり氷川神社の北側には何の建物があったのか古い地図で調べてみました。
東京都全住宅案内図帳 文京区(昭和36年)によると、この場所には東京電気通信局の
職員宿舎があると記載されています。東京電気通信局とは何かWEBで調べてみると
電気通信省(現在の総務省、NTT、KDDI)の地方支部局であることが解りました。
また、ゼンリン住宅地図'98 文京区を見てみるとNTTの住宅があると記載されており、
少なくとも1998年まではNTTの関連の住宅として使われていたことになります。
これらのことから、レンガの壁は電気通信省の支部局である東京電気通信局の
職員住宅の名残であることが解りました。
今回、見つけたレンガの壁の左側を見ると石垣が続いていることが解ります。
この石垣をよく見るとレンガの壁の下にある石垣と繋がっています。
そのため、この石垣はレンガの壁と同じぐらいにできたか、それとも壁ができる前から
存在していたことになります。